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同人ライフハック
2019.08.11

【2020年最新版】おすすめの同人誌印刷所まとめ

同人誌を作りたいと思った時、どこの印刷所に依頼しようか迷ったことはないでしょうか?
この記事では、同人作家として実際に利用させていただいたことのある印刷所さんについて、実体験を元に選び方やおすすめのポイントを書いていきます。

同人誌印刷所の選び方・比較方法とは?

はじめて同人誌を作ろうと思った時、悩んだことのひとつが印刷所選びでした。
「同人誌 印刷所」と検索するだけでもたくさんの印刷所さんがでてきて、
どこも素敵に見えたからです。

では、どのように印刷所さんを選べば良いのでしょうか?
それは、「自分のニーズに合う特徴を持つ印刷所さんを選ぶこと」です。

同人誌を作ろうと思うと、状況に応じてニーズもいろいろ変わります。

  • 納期最優先
  • 少部数 or 大部数
  • オンデマンド or オフセット
  • 特殊装丁をする
  • 変形サイズで作る
  • フルカラー印刷がしたい…etc..

などなど、少し考えるだけでも自分のニーズは状況によって変わってきます。
よって、印刷所さん選びに迷ったときはまず、
「自分が何を最優先したいか?」を書き出しておけると選びやすいです。

おすすめの同人誌印刷所5選

ここからは実際に、私が同人誌を作る中で利用させていただいたことのある印刷所さんについて、特徴とおすすめのポイントを書いていきます。

①栄光印刷

栄光印刷
参照:https://www.eikou.com/link/link.html

栄光印刷さんは、とにかく安くて速いです。

会員特典 も豊富で、割増料金免除いつでも5%オフ、ポスター無料特典など、
同人作家には嬉しい内容でいっぱいです。

用紙と背幅計算ページがわかりやすく、
初めて同人誌を作る方にもやさしいwebサイトであることもおすすめポイントのひとつです。

また、栄光さんオリジナル用紙の「栄光コミック」という紙が、
独特の風合いと白さ、軽さを持っており、装丁好きの方には大変おすすめです。

おすすめのポイント
  • 納期とコストを総合的に見た時非常に安い
  • オンデマンド/オフセット対応
  • 会員特典が豊富
  • サイトが初心者にもわかりやすい
  • オリジナル用紙の栄光コミックが独特の風合いで良い


②大陽出版

大陽出版
参照:https://www.taiyoushuppan.co.jp/doujin/index.php


大陽出版さんは、特殊装丁が比較的安価で可能です。
B6サイズの小説本を作りたいときよく利用させていただいています。

ゆうゆうセット」の「特殊紙変更」が安く、
キュリアスIR」や「シャインフェイス」といった特殊紙が、
~100部であれば¥5,000で、500冊でも¥11,500で可能です(2019年11月時点)。

また、デフォルトの本文用紙で「アドニスラフ」や「バルギー」を使用できるのも魅力のひとつです。

おすすめのポイント
  • B6サイズで印刷が可能
  • オンデマンド/オフセット対応
  • 目的に応じたセットが豊富
  • 本文用紙が豊富(アドニスラフやバルギーが使える)
  • 蛍光がデフォルトで選べるセットがある


③スターブックス

スターブックス公式サイト
参照:https://www.starbooks.jp/

スターブックスさんは日割で早割が効くので、細かく入稿日を刻むことができます。

1部から作成でき、変形サイズもデフォルトで対応いただけます。

表紙用紙も「エスプリVエンボス_アラレ」や「ミニッツGA」、
ミランダ_スノーホワイト」が見積画面で選択可能なので、
本の雰囲気に合わせて気軽に特殊紙価格を参照可能です。

おすすめのポイント
  • 日割が可能でお得感がある
  • オンデマンド/オフセット対応
  • 変形サイズでの作成が可能
  • 用紙やオプションが豊富(白止めやメタリック印刷が可能)


④緑陽社


参照:https://www.ryokuyou.co.jp/doujin/

緑陽社さんはとにかく高品質で、社員の方のチェックやご対応が抜群に丁寧です。

特殊装丁の相談もかなり丁寧にのってくださり、特殊インクやデフォルトにない特殊紙での印刷もご検討くださいます。

誤解を恐れずに言うと、界隈では少し費用間の面で高いイメージもありそうな緑陽社さんですが、
アンソロ割やウェルカムポイントなど、割引の種類も豊富なため、「一度でいいから利用してみたい…!」という方は、早割を含めた各種割引を使うのがおすすめです。

■参考
緑陽社さんの割引サービス一覧ページ

また、余部サービスいつでも40部分、無料で印刷いただけるところもおすすめポイントのひとつです。

おすすめのポイント
  • データの確認や対応がとにかく丁寧
  • オンデマンド/オフセット対応
  • 抜群に印刷が綺麗
  • だいたいどんな特殊装丁でも実現可能
  • 割引が豊富
  • 余部が無料で40部付く


⑤BRO’S

BROSさん公式サイト
参照:https://www.bros-comic.co.jp/index.html


BRO’Sさんでは、オンデマンド〜オフセットまで、B5〜文庫、新書サイズまで比較的安価で印刷が可能です。

早割に段階が複数あり、他の印刷所さんの同仕様の早割締め切り・価格と比較した際、安価かつ遅くまで締め切りが設定されている印象を受けました。

また、カレイド印刷がとても安価でできるところが個人的にはもっともBRO’Sさんを推したいポイントです。

端的に言うと、カレイド印刷とはRGB画像の色域の再現が可能なインキ「カレイド」を用いた印刷方法です。
詳しくは下記のように、BRO’Sさんホームページで説明されています。

カレイド(Kaleido)
カレイドとは、東洋インキ株式会社が開発した4色広演色枚葉プロセスインキです。
従来のプロセス4色印刷では再現しきれなかった、RGB画像の広い色領域の再現が可能です。

引用:BRO’Sさん公式サイト内、カレイド説明ページ

こちらを用いると、たとえば明るい黄色やマゼンタの再現が特色を使わずともある程度再現が可能になります。

このインキの使用が、たとえば100冊の場合、+¥2,000と比較的安価で可能なので、色の面で目を引く表紙にしたい場合はおすすめです(2020年11月現在)。

■参考リンク
BRO’Sさんカレイドオプション説明ページ

注意点としては、カレイドはオフセット印刷専用のインクとのことなので、オンデマンド印刷では使用できないことは念頭に置いていただく必要があります。

一方で、それさえクリアできれば、簡単に安価で追加できるオプションのひとつです。
気になっている方はぜひ利用頂けると、表紙がより華やかになるかなと思います。

おすすめのポイント
  • B6サイズ、新書/文庫まで印刷が可能
  • オンデマンド/オフセット対応
  • 早割の段階が豊富
  • カレイド印刷が安価で可能


⑥グラフィック


参照:https://www.graphic.jp/

グラフィックさんはフルカラー印刷が安く、本のサイズや選べる用紙も豊富です。

金額は異なるものの、デフォルトで選べる用紙の数は350種類以上と非常に多く、装丁にこだわりたいときにもおすすめです。

表紙と本文で用紙変更も可能なので、イラスト集や雑誌風の同人誌を作りたい時もメリハリを出すことができます。

紙見本も豪華です。
グラフィックさんがご作成されている「ペーパーカタログ(総合版)」はほとんどの同人誌印刷所さんで扱われている用紙が収録されているので、装丁に少しでも興味のある方であれば入手することを強くおすすめします。

■参考
グラフィックさんのペーパーカタログ請求ページ

おすすめのポイント
  • 変形サイズでの印刷が可能
  • フルカラー印刷が安い
  • デフォルトで選べる紙が抜群に多い
  • 紙見本が豪華

まとめ

ここまで、6つのよく利用させていただく印刷所さんについて解説してみました。

入稿データの作り方は、だいたいどこの印刷所さんでもサイト内でくわしく説明してくださっています。
そこをしっかりと読んで作成すれば、印刷所さんへのデータの受け渡しもスムーズになり、大きな失敗をすることもありません。

もし仮に、自分で調べてもわからないことがでてきても、どの印刷所さんも質問をすればやさしくご対応くださいます。

  • 自分のニーズと状況に合わせて、まずは実際に使ってみる
  • 納期を守って正しいデータを作って楽しく作る

上記2点を念頭に置きつつ印刷所さんを選び、発行できると良いのではと思います。
同人誌を作るのは本当に楽しいので、ぜひ一度、自分だけの同人誌を作ってみてください!

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welca

welca

Fare.(ファーレ)編集長。デザインが好きな文字書き。小説を書きながら同人誌のデザインをしたり雑誌を作ったり、Webメディアを運営したりしています。創作を通して、同人の世界をもっとおもしろくすることが夢です。