
これだけは知っておこう!同人誌制作における4つの解像度とは?
同人誌を作る時、切っても切り離せない「解像度」。
名前だけ聞いても、正直よくわかりませんよね。
同人誌制作では基本的に、
- 72dpi
- 300〜350dpi
- 600dpi
- 1200dpi
の4つの解像度をよく使用します。
この記事では、同人誌制作でよく使用する解像度について、わかりやすく解説していきます。
解像度とは?
解像度とは、画像のディスプレイの表示や印刷の細かさ(密度)を示す度合いのことです。
単位は一般的には「dpi(dot per inch)」もしくは「ppi(pixel per inch)」が使用されます。
直訳すると、1インチあたりのドット/ピクセル数という意味ですね。
つまり、1インチあたりのドット/ピクセル数密度が細かければ細かいほど対象を細かく表現でき、高い解像度になるということです。
ちなみに、dpiは印刷時にプリンターなどで出力する際の解像度の単位で、ppiは画面上の画像解像度を指しています。
よって、Adobeなどの画像ソフトではdpiではなくppiが使用されています。
同人誌制作でよく使用する解像度は「72dpi / 350dpi / 600dpi / 1200dpi」
結論から言うと、同人誌制作でよく使用する解像度は下記4つです。
カラー印刷(RGB/CMYK)
カラーモードがRGBとCMYKの場合に使用する解像度は、350dpiが一般的です。
グレースケール
カラーモードがグレースケールの場合に使用する解像度は、600dpiが一般的です。
モノクロ二階調
カラーモードがモノクロ二諧調の場合に使用する解像度は、600~1200dpiが一般的です。
web用画像
印刷とは異なり、Web用に使用する画像の解像度は、72dpiが一般的です。
カラーモードの仕組み
印刷で使用する解像度は、対象のカラーモードによって変わります。
対象のカラーモードがRGB,CMYKの場合は350dpi、
グレースケールの場合は350dpi〜600dpi、モノクロ二諧調の場合は600〜1200dpiです。
理由は、印刷に必要な解像度はスクリーン線数の2倍と言われており、
一般的な印刷に使用される「スクリーン線数(line per inch)」が175lpiのため、
175×2=350で350dpiというわけです。
モノクロ二諧調のみ、解像度が600〜1200dpiと高いのは、
白と黒のドット(ピクセル)のみで画像が表現されるカラーモードのためです。
モノクロ二諧調はグレースケールとは違い、中間色のグレーがありません。
よって、画像を滑らかに表現するために、グレースケールよりも多くの画素を必要とするのです。
また、Webで使用する画像はサイズ(縦pixel×横pixel)のみに注意しておけば、
解像度は基本的に「72dpi」で十分です。
理由は、Webでの解像度は表示するディスプレイの解像度に依存するためです。
よって、必要なサイズさえ満たしていれば、解像度が高い必要はありません。
むしろ、解像度が高すぎる画像はそれだけ重くなってしまうため、表示速度低下に繋がることから避ける方が無難です。
Photoshopでの解像度の設定方法
Photoshopでの解像度の設定方法は、
新規作成時であれば「ファイル→新規」をクリックし、
ポップアップででてきた設定画面から任意の解像度を入力すれば完了です。
すでに作成したデータの解像度を変更したい場合は、
「イメージ→画像解像度」から変更が可能です。
このとき、もともと小さい解像度の数値を大きくしても、高解像度になるわけではないことだけは注意してください。
高解像度が必要な場合は、はじめから高解像度で作成するようにしましょう。
カラーモードについてもっと知りたい方は、[]をご参照ください。
まとめ
ここまで、簡単に解像度について解説してきました。
- 解像度とは「画像のディスプレイの表示や印刷の細かさ(密度)を示す度合い」のこと
- カラー印刷(RGB/CMYK):350dpi
- グレースケール:600dpi
- モノクロ二階調:1200dpi
- web用画像:72dpi
上記を基準としてデータを作成しつつ、
同人誌の場合は最終的に、入稿先となる印刷所さんの解像度指定ページを見ておけば安心です。
特に指定がなければ、上記の解像度で作成しておけば基本的には問題ありません。
解像度をまちがえないように綺麗なデータを作り、
綺麗な同人誌を作りましょう!